ゲーム感覚で学べる!3歳〜小学生まで楽しめる、プログラミング玩具の選び方

2020年より義務教育過程にもプログラミング教育が追加され、今まで以上にプログラミングという分野が子ども達にとって身近なものになりつつあります。
子ども達の遊ぶ玩具にもプログラミングを絡めた商品が続々と登場しており、幼少期からこのプログラムという分野にゲーム感覚で触れる機会もどんどん増えると考えられています。
そんな中、プログラミング教育について調べるにあたって、『プログラミング的思考』という言葉を目にした方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?
そして、見かけられた方の中には
「プログラミング的思考って何だろう?」
「論理的思考と何が違うの?」
と思われている方も多いと思います。
そこで、この記事ではプログラミング的思考とは何かについて。
そして、プログラミング的思考を鍛えるのにピッタリな玩具を年齢別、種類別にご紹介させて頂きたいと思います。

Contents
プログラミング的思考について
プログラミング的思考とは?
プログラミング的思考については文部科学省から以下の定義がなされています。
ー「プログラミング的思考」とは、「自 分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要 であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいい のか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づ くのか、といったことを論理的に考えていく力」であると説明されていますー
(文部科学省『小学校プログラミング教育の手引き』(第三版).p9)
端的に言うと
・ゴールまでの動きを細かく分解する
・効率的に動くルートを考える
・最適なルートを導き出す
このような思考のことを言います。
これだけを聞くと「論理的思考能力と何が違うの?」と思われるかもしれません。
ビジネスの場等でよく聞く論理的思考能力とは
「結果に対しての手段を抜けもれなく道筋を出して考える思考」
つまり 網羅性重視な考え方になります。
対してプログラミング的思考は効率性重視な考え方の思考方なので、その点が違いと言えます。
何故プログラミング的思考が必要なのか
ではなぜ、今後の社会においてこのプログラミング思考が必要となると考えられるのでしょうか?
理由としてはこれからの社会で生きていく上で必要不可欠な力になると考えられるためです。
プログラミング的思考は日常的な生活を送る上でも求められる能力でもあります。
例としてよく取り上げられるのは【料理】です。
・膨大なレシピから、今の自分ができる範囲のメニューを厳選して決定する。
・材料や道具を揃える
・調理を効率的に行えるよう手順を整理する
・実際に調理をする
カレーやハンバーグなどの料理を一品作る過程一つにもプログラミング的思考を使用するなど、日常生活を送る上で求められる能力であると言えます。
また、日常生活ではなく子どもたちがいずれ大人になり職につく頃にはこの能力は働く上で今よりもさらに求められる力となると考えられます。
コロナ禍によって急速に進んだIT化社会は、至る所で私たちの生活に馴染んでいるかと思います。
zoom等のオンラインシステムが導入された企業も数多くあり、飲食店での配膳ロボットやセルフレジ等の非接触型システムの導入等至る所で目にする機会が増えて来ました。
ChatGPTのようなAIの登場により文書や資料の作成等も容易になりつつある社会。
加えて、小学校からのプログラミング教育やタブレット媒体等を利用した授業構造を行う学校も増える中これからのIT社会ではただ論理的に物事を考えるだけでなく、与えられた道具を使用し論理的かつ効率的に物事を考えるプログラミング的思考が必要になると考えられます。
また、現代社会においても、学生時代から既にレポートや課題はPCで。
社会に出れば基本的なPCの操作方法は勿論Word・Excel・PowerPointは使用できて当たり前…といった経験に身に覚えは無いでしょうか?
そんな社会も、ほんの一昔前まではまったく当たり前では無かったかと思います。
さらに、コロナ渦を経て急速にIT機器の需要が高まり今までよりも生活に密接した社会は、これから将来的に自動化される仕事が増えると予想されています。
今まで無かったIT機器を駆使した仕事がまた新たに生まれてくるかもしれません。
今までIT機器をあまり重要視しなかった仕事にも、基本的なITスキルが求められる可能性も大いに考えられます。
今後、今の子ども達が社会の一員として暮らす未来では、どんな仕事においてもプログラミング的思考やIT機器への馴染みを要求される社会となっていてもおかしくはないかと思います。
プログラミング的思考を鍛える玩具
プログラミング的思考が何かということについて理解したけれど
「具体的にプログラミング的思考を鍛えるにはどうすれば良いのだろう?」
「子どもが嫌にならない方法で鍛えたい」
このようなことを考えられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
プログラミング的思考を鍛える方法は、いくつか存在します。
今回はその中でも、子どもが楽しんでプログラミング的思考をゲーム感覚で鍛えることができる『玩具』について種類や対象年齢などを細かくご紹介させていただきたいと思います。
プログラミング的思考を鍛えるおもちゃとは?
プログラミングの学習といっても小さな子どもに、いきなり机とPCに向かって
「はい!今からアルゴリズムについてお話します!」
「Java言語やPythonを使ったプログラミングを実践しましょう!」
「仕様書を書いて実際に1からシステム開発にチャレンジ!」
なんて難しい話だと思います。
まずはゆっくりと楽しんでプログラミングの概念を学んで欲しい、そんな時に是非お子様に与えてあげて頂きたいのが、『プログラミング玩具』です。
プログラミング玩具とは『プログラミングを行う上で必要となる論理的思考能力(プログラミング的思考)や考え方を学べる知育玩具』です。
種類も様々、簡単なボードゲームのようなものから本格的にロボットに指示を与えて動かす物まで様々あります。
近年プログラミング教育が始まったことなどから、続々と新商品が開発・販売されており、種類別・難易度別・対象年齢別と幅広い商品の中から、お子様が夢中になれるものを選ぶことができるのが特徴です。
楽しみながら、プログラミングに対する論理的思考や考え方を鍛えることができる環境を作るのに、ピッタリなアイテムです。
プログラミング的思考を鍛えるおもちゃの種類
・ボードゲーム・パズルタイプ
「工作やロボットに興味が無い…」
「過去プログラミングに躓いてから苦手意識がある…」
そんなお子様にオススメするのはこちらのボードゲーム・パズルタイプのプログラミング玩具です。
ボードに「すすむ」「とまる」「まがる」のようなパネルをおいてパネルの指示通りに動くロボットをゴールまで導く等、ゲーム感覚でプログラミング的思考が身につきやすい玩具です。
本格的なプログラミングを学ぶことは難しいですがプログラミング玩具の中でもシンプルな作りとなっている為、幼児や小学校低学年のお子様からでも気軽に遊べる物となっています。
・ブロックタイプ
「ボードゲームタイプじゃ物足りないけど、本格的なプログラミングはまだ難しい…」
「自由にロボットを組み立てたい」
「ブロック遊びが好き」
そんなお子様にオススメするのはこちらのブロックタイプのプログラミング玩具です。
プログラミング玩具の中でも、自由度が高くブロックを組み合わせることで自分の思い通りの作品を作ることができ、プログラミング的思考だけでなく想像力を共に養うことができるのも魅力の一つです。
また、商品によっては電子部品を組み合わせアプリ上で指示を出すことで、実際に組み立てたブロックが思い通りに動く体験ができるものもあり組み合わせ次第で遊び方は様々です。
・ロボットタイプ
「ロボット遊びが好き」
「すぐに遊べる物が欲しい」
「ブロックより、工作のような作り方にある程度型が存在しているものが欲しい」
そんなお子様にオススメするのはこちらのロボットタイプのプログラミング玩具です。
プログラミング玩具の中でも
・Pythonなどのプログラミング言語を使用した命令を元にロボットを動かすことができるもの
・言語は使用しないが順次処理や条件分岐処理といった本格的な考え方までを学ぶことができるもの
など様々です。
また、パーツを組み立てる所から楽しめるものや、開けてそのまま楽しめるものまで豊富な種類の中から、自分に合ったロボットを見つけることができるのも特徴です。
ロボット好きのお子様には勿論、本格的で高度なプログラミングにチャレンジしたいお子様にもオススメできる商品です。
本格的な分、対象年齢やお子様のプログラミング的思考のレベルに合わせたものを選ぶのに少し難しさが見えるかと思います。
また、ロボットを動かす際にスマホ・タブレットやPCで専用アプリをインストールする必要があるものも多く、購入の際はご注意ください。
プログラミング的思考を鍛えるおもちゃの対象年齢
・3歳〜5歳児向け
3~5歳のお子様には、ボードゲームやパズルタイプのような直感的に遊ぶことができるプログラミング玩具をオススメします。
対象年齢が低く設定されているもの、幼児期のお子様でも楽しめるキャラクター物などが多く選ぶ対象も豊富にあるかと思います。
また、パーツの組み合わせやボタンで動くロボットタイプのおもちゃなども販売されていますので、そちらも合わせてオススメします。
・6〜10歳児向け
6〜10歳のお子様にはブロックタイプのような、自由度が高く自分の想像した姿を表現できるプログラミング玩具をオススメします。
ボードゲームタイプのようにシンプルすぎず、ロボットタイプのような難易度の高さではないため無理なくプログラミング的思考を鍛えることができると思います。
また、ドラック&ドロップなどの簡単な操作のものや、日本語で命令を出すことができるロボットタイプの玩具などもございますので、そちらも合わせてオススメします。
・10歳以上向け
10歳以上で本格的なプログラミングにも挑戦したいお子様には、Pythonなどの実際のプログラミング言語を使用して動かすタイプや、条件分岐などの要素が入ったロボットタイプのプログラミング玩具をオススメします。
対象年齢や難易度が少し高くはありますが、楽しく遊びながら本格的なプログラミングに触れることで、今後の学習としても役立つかと思います。
少し難易度が高いとお子様が感じた場合は、ドラッグ&ドロップで命令を出せるものなど一段階ずつ下げてお子様の理解度に見合ったものを選ぶことをオススメします。
まとめ
プログラミング玩具は、小さいころからプログラミングというものを身近に感じ、ゲーム感覚で、楽しみながら学べる環境を作るのにピッタリな玩具です。
小さな頃から遊びながら、楽しみながら、これからの社会に必要とされるプログラミング的思考や問題解決力、想像力などを養う環境を作ることもできます。
また、お子様と一緒に保護者の方も楽しむことができる商品も多くありますので、プログラミング玩具を通じて、より一層お子様とのコミュニケーションを深める架け橋としてもお使い頂ければと思います。
また今回ご紹介したタイプ以外にもタブレットやPCを模した玩具、プログラミングを学ぶことができるゲーム型の有料アプリ等、プログラミングを楽しんで学ぶ方法は沢山ございます。
お子様の興味を惹く商品を通じて、今まで以上にプログラミングをより身近に感じて、ゲーム感覚で楽しくプログラミングを学べる環境を作ってみましょう!