シンプルからおしゃれまで、長く使える子どもの学習机 の選び方

お子様が小学校に進学する際、購入されることの多い学習机。
小学校だけでなく、中学や高校、自宅通学の場合は大学やそれ以上の月日を過ごす場所になる方も多く、お子様にとっては勉強だけでなく好きなことに没頭する際の自分だけの自由な空間となります。
勉強はもちろん、読書や趣味に没頭したり、PCやタブレットに向き合ったりと自分の意思で何かをしたり。
近年、デザインのオシャレなものや収納力の高いものなど様々な種類な学習机が続々と販売される中、そんなお子様の大切な居場所となる空間を、安かったから、どれを選べば良いのか分からなかったからと適当なもので済ませたくはありませんよね?
そこで、この記事では学習机の必要性についてや、学習机の種類。購入の際の注意点など、これから学習机の購入を検討している方や、買い替えを希望している方などに向けた内容をご紹介していきたいと思います。

Contents
子どもの学習机は必要なの?
「子どもの学習机って本当に必要なの?」
「リビングや小さな折りたたみの机で十分じゃない?」
お子様の学習机の購入に当たって、このようなことを思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
たしかに、学習机は大きく不必要になったときの処分のことや、購入の際のお値段も安いとは言えない商品で、購入に躊躇される方もいらっしゃるかと思います。
そこでこちらでは、まず何故そもそも学習机が必要なのかをご紹介させていただきたいと思います。
自分だけの空間
「折角買ったのに全然使ってくれない…」
「勉強はリビングばっかり…」
もしかしたら、周りの方からこんな声を聞いて、購入を迷われる方もいらっしゃるのでは無いでしょうか。
確かに、広い置き場を確保して、沢山の種類の中からじっくりと選んで、購入自宅への搬入し組み立てる。
これだけ沢山の作業をした結果使われないとなると悲しい気持ちになってしまうかと思います。
ですが、それはお子様があくまで自分意思で作業場所を選んだ結果です。
多くのお子様にとって、学習机とは初めて持つ『自分だけの空間』だと思います。
自分の意志で、何をするか、どう使うかを決めることができる自由な空間。
それはお子様にとっての大切な居場所であり、逃げ場として精神的な安心感を与えてくれる大切な空間で、そこに居場所があるからこそお子様はその時の気分で作業場所を選ぶことができるのでは無いでしょうか。
自分の居場所を自分で決める、案外簡単そうに見えて大人でも難しいと感じる方は多いと思います。
学習机をあまり使われなかったとしても、幼いうちから自分で居場所を選ぶ練習が可能というメリットから、学習机を選んで購入する手間は決して無駄とは言えないのでは無いでしょうか。
また、自分だけの空間はお子様にとって沢山のことを学べる教材です。
現代社会において、自分だけの空間を一生持たない生活をする機会は殆どありません。
学校生活の段階でも与えられた自分の机やロッカーがありますし、さらに大きくなって一人暮らしをすれば自分だけの部屋や家を持つようになります。
フリーデスクやシェアオフィスのような自分のデスクやロッカーのない仕事に就いたとしても、PCやスマホの中だって自分の好みにカスタマイズされた自分だけの空間です。
学習机という小さな範囲は、自分だけの空間をどう使うのか、どうすればより居心地のいい空間を作れるのか、そしてその空間を他者に見られたときどう感じるのかなど、沢山のことを学ぶ機会を与える、最初の良い機会になるのではないでしょうか。
「居心地のいい空間」を自分で作る習慣をつける
小学校に上がると同時期に子ども部屋を与えるご家庭もあるかと思います。
しかし、部屋を1から自分好みの空間にデザインしてレイアウトを変えるというのは、大人でも実際にやろうと思っても中々進まないということはありませんか。
ましてや、初めてパーソナルスペースを持ったお子様には少々難易度の高い話で
・自分の好きな物が何かを把握する
・自分の良く使用する場所を把握する
・何を置きたいのかを考える
・置くために何処で、何を買うのか(手に入れるのか)を調べて実際に用意する
なにかのレイアウトを変えるためには少なくともこれだけの思考をした上で実際に行動する必要もあります。
インテリアであれば収納用の家具の種類を選んだりとお子様1人では難しいことも多く、中々取り組むには範囲が広すぎるものですが、勉強机という範囲であればお子様が一人で自由にレイアウトを変えることも可能な範囲です。
勉強机のマットのイラストを好きな作品のものにしたり、自分の使いやすい場所によく使うものを配置したりと、段々と工夫を凝らすことでお子様の生活の中の幸福度を自分で上げることができます。
時には
「買ってみたけどやっぱりいらなかった…」
「もっと便利にしようとして失敗した…」
という経験をすると思います。
その経験も、学習机という自分だけの空間で発生した物であれば、放置せず失敗を踏まえたさらなる工夫に挑戦しやすいのでは無いでしょうか。
また、生活するうえでお子様が物を机に広げてしまうこともあるかと思います。
リビング学習のような、誰かと場所を共有する空間では、スペース確保の為に片づけを強制するほか無い場面も出てくると思います。
ですが、将来的には片付けを誰かに言われたからではなく、自分が使いづらいと感じたから綺麗にする大人に育って欲しくはありませんか?
作業場所を学習机に限定すれば、掃除も片付けもお子様に一任でき、お子様自身の判断で使いづらいから片づけをするという判断を促す良い機会になるかと思います。

学習机の種類
一言に学習机と言っても様々な種類があります。
素材やタイプなど組み合わせも考えれば、多岐にわたるものばかりでそれぞれに良し悪しがあります。
一から何もない状態で探すのはなかなか難しいかと思いますので、こちらでご紹介しますタイプや素材の特色についての記事を参考に絞って頂ければと思います。
ご家庭やお子様の状況を見て最適な組み合わせの学習机をお選びください。
素材
学習机には大きく分けて3つの素材があります。それぞれに良し悪し、価格の違いがありますので各ご家庭に合わせた素材を選んでいただければと思います。
・無垢材
無垢材とは丸太から一枚の板を切り出した素材です。
メリットとしては天然の木を一枚の素材に仕上げているため、天然の木目や質感をお楽しみ頂ける他、ナチュラルな雰囲気があり部屋を選ばず設置することが可能です。
デメリットとしては、木材を切り出しているため値段が高いこと。また、湿気を吸い膨張したり乾燥してひび割れたりと木材特融の木津就きやすさが生じるところがあります。
使い続けるごとに味わいを増す素材の為、大人になっても子どもに使ってほしいと考える方にオススメの素材です。
・突板
突板は天然木を薄く切り出し、合板(パネル材)に貼り付けたものです。
メリットとしては反りが少なく丈夫な点、天然素材の感触を十分にお楽しみ頂けること。
また、価格も無垢板に比べ安い事も魅力の一つです。
デメリットとしては、見た目の高級感や全体的な質感に関してはやはり無垢板と比較して劣ることが上げられます。
無垢板よりも安価で手に入れたい方、湿気や乾燥が気になるが天然木を使用した学習机を与えたい方にオススメです。
・プリント化粧板
プリント化粧板は合板(パネル材)に印刷した紙を貼り付けたものです。
メリットとしては、無垢板・突板と比較しても安価で購入できる点が一番の魅力だと言えます。
また、天然木と違い木目や色に統一感を持たせることができるため、インテリアに統一性があります。
デメリットとしては、見た目の高級感や木の質感などが無垢板・突板に比べ劣ります。
学習机を安価で手に入れたい方、大人になるほど長く使用する予定のない方にオススメします。
タイプ
学習机は素材だけでなく、タイプも多岐に渡って種類があります。
・平机
棚が無く、引き出しの少ないシンプルなタイプの学習机です。
卓上のスペースを最大限お使い頂けますが、収納スペースが少ないため収納場所の確保には別途工夫が必要になります。
教科書などはカラーボックスなどに収納するという方や、PCやタブレットの使用が殆どで棚までは不要という方にオススメします。
・上棚付き
天板の上に棚の付いたメジャーなタイプの学習机です。教科書や参考書などを棚に収納できるため、物を出しやすい収納スペースを十分に確保できることができる点が魅力です。
棚にお子様の細々としたものを収納したい、教科書も机の上で収納・管理させたいという方にオススメです。
・組み換え
机や棚、ワゴンなどが付属パーツとしてバラバラにセット販売されているタイプの学習机です。
使用用途に合わせて平机にも上棚付きにもご自由に組み合わせや配置を変更することが可能で、お子様の成長に合わせてレイアウトや部屋の移動が可能な点、不要になったものから少しづつ捨てることもできる点が魅力です。
スペースを広く取ってしまう部分が難点ですが、いずれ引っ越しを考えている方やレイアウトに合わせて配置を変更させたいという方、処分時の対策にお困りの方にオススメです。
・システムベッド
学習机にベットや棚がついたタイプの学習机です。
机の上にベットがついているデザインのものが多く、ベットを置くスペースが不要になるためお部屋を広くお使い頂けます。
別々に購入するよりもコストを抑え、広々とした空間を作ることができる点が魅力ですが、その分天井の幅を確保したり上り下りの手間が生じたりと少し注意が必要です。
お部屋にベットを置く予定があるという方で、部屋を広く使用したいという方にオススメです。
・ツインズ
二つの学習机が一体化したデザインの学習机です。
別々に購入するよりも費用を抑えることができ、コンパクトなモデルであれば狭い場所に設置することも可能です。
ですが、一体化したデザインの為お子様それぞれに部屋を与えたいという時に置き場所を再検討する必要が生じます。
お子様が複数人いらっしゃる方で、同じ場所で勉強させたいという方にオススメです。
まとめ
学習机は、あまり安いとは言えない買い物ですがお子様にとっても沢山のメリットが生まれる商品です。
素材やタイプの組み合わせを決めていざ購入、と行きたいところですが、寸法や起きん場所は勿論、いくつか注意点を見ておかなければ後々困る事もあります。
「折角買ったのに…」
とならないよう、あらかじめチェックできるところはして置くことをオススメします。
素材以外に価格を抑えたい方や、搬入経路が少し狭いという方はパーツをご自身で組み立てる組み立て式タイプをオススメします。
アイテムによって時間がかかったり、上手く組み立てられなかったりする可能性が生じますが、特に問題のないという方はこちらの方が完成品よりもコストが抑えられます。
組み立てに自信のない方や、組み立てる時間が無い方は完成品タイプをオススメします。
搬入ルートにある程度の広さを確保する必要があり、移動コストなどから組み立て式よりも費用が高いという点がありますが、自分で組み立てる手間が無く、またズレのない綺麗な状態の学習机をすぐにお使いいただけます。
また、机だけでなく椅子にもこだわりの物をお使いいただくことで、より快適な自分だけの空間を作り出すことができます。
お子様の居心地の良い環境をセッティングし、自由に自分だけの空間を彩れる環境作りのご参考になれればと思います。
他にも処分時のルールやランドセルの置き場所など、想定できるものは事前に対策を立てた上で、ご家庭の状況やお子様の性格、使用予定の期間や置き場所などから最適な商品を見つけてみてください。